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増患・集患に結びつく 病院の医療予約システムのメリット
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ブランドと聞いて、どのようなイメージを持っておられますか。多くの方が高級ブランドを思い浮かべられるかと思います。 しかし、「ブランド」とは本来、自分自身の中にある商品やサービスに対して持っているイメージ(意味・記憶)のことを「ブランド」と呼びます。だから、ブランド=高級品ではないし、むしろ高級品である必要はないのです。
(例)
・Google=検索エンジン
・amazon=ショッピングサイト
・吉野家=牛丼
・レクサス=高級車
上記リストのイメージについては、私個人が持っているイメージですが、このイメージについて多少の表現の違いはあっても、皆さんも近いようなイメージを持っているではないでしょうか。では、なぜ、皆が同じイメージを持っているのか。それは商品やサービスに対してイメージのコントロールが行われているからです。
吉野家と言えば牛丼だが、開業当時は牛丼だけを提供することで「うまい、はやい、やすい」をモットーにサービスの提供とイメージをつくり、イメージ通りのサービスを提供することで飛躍的に客数を増やしたそうです。今では当たり前になっているが、このような取り組みがあり、吉野家=牛丼というイメージが定着し、吉野家ブランドが創り上げられました。また、レクサスは、高級車としてのイメージを保つために、デザイン性や機能性はもちろんのこと、ショールームに訪れたときの空間演出やスタッフのおもてなしなど、あらゆるタッチポイントでイメージコントロールをおこない、高級感を演出しています。
例えば、レクサスのスタッフが「まいど」といって接客をしていればどう感じるだろうか。きっと誰もレクサスに高級なイメージは抱かないはずです。高級なイメージを持ってもらうには、高級ホテルのラウンジにいるようなラグジュアリー空間、心揺さぶられる丁寧な接客、そして目の前にあるレクサス。このような演出を体験することにより、レクサスのブランドイメージが植え付けられていく。このようにイメージを意図した方向へコントロールしていくことが「ブランディング」です。
歯科医院は駅前にいくつありますか。複数の歯科医院があるのではないでしょうか。そのような複数ある中から患者となる人たちは、医院を選ばなくてはいけません。では、どうすれば選ばれる医院になれるのか。それは医院のブランドを創ることです。例えば「虫歯治療が得意」というのが医院のブランドの場合、「虫歯治療が得意です」ということをブランディングしていけば、虫歯治療を求めている人たちに選ばれる可能性は高くなると思います。
(例)
A医院→虫歯治療が得意
B医院→矯正治療が得意
C医院→入れ歯治療が得意
もし歯が痛くなれば、A医院へ行きませんか。
(例)
A医院→虫歯治療が得な先生がいて、めっちゃ優しい
B医院→虫歯治療が得な先生はいるが、めっちゃ怖い
C医院→虫歯治療は得意ではないが、めっちゃ優しい
もし歯が痛くなればA医院へ行くのはもちろん、虫歯治療でなくてもお口の悩みを相談しようと思いませんか。
これがブランド、ブランディングの効果です。虫歯治療をしたい人には「どんな治療もやります。」よりも「虫歯治療が得意です。」の方が安心して選ぶことができます。また、どれだけ虫歯治療が得意だと自分の中でわかっていても、伝えていかないと知ってもらうことすらできません。明日から一言でいうなら私たちはなに?を意識していくことがブランド構築の第一歩です。
ルーペデザイン
松野 晃