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ホームページは「作った後」の方が大事という話
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クリニックの開業準備では、内装、医療機器、スタッフ採用、各種申請など、本当にやることが山ほどあります。そのなかでホームページは「とりあえず作っておけばいい」と、どうしても後回しになりがちです。
しかし実際には、開業からしばらく経ってから
「ここ、最初にちゃんと考えておけばよかった…」
とご相談いただくケースも少なくありません。
これまで多くのクリニック様のホームページを制作・管理してきた中で、特に “後悔につながりやすいポイント” をいくつかご紹介します。
■ とりあえずテンプレートで作ってしまった
「開業でお金がかかるから、まずは安く簡単に」という理由で、テンプレート型のホームページを選ばれる先生も多くいらっしゃいます。
テンプレート自体が悪いわけではありませんが、よくあるお悩みとしては、
• 医院の強みがうまく伝わらない
• 他院との差別化ができない
• 思ったほど柔軟にカスタマイズできない
といった点が挙げられます。
その結果、
• 数年後に結局フルリニューアルすることになった
• 「最初からきちんと作っておけばよかった」と感じる
というお声につながることも少なくありません。
■ スマホでの見え方をあまり意識していなかった
今や、患者様の多くはスマートフォンでホームページを閲覧しています。それでも開業時は、どうしてもパソコン画面での見た目ばかりを重視してしまいがちです。
その結果、
• 文字や行間のバランスが悪くて読みづらい
• ボタンやリンクのタップ範囲が小さく、押しづらい
• 予約までの導線が、スマホだと分かりにくい配置になってい
「アクセスはあるのに予約が入らない」というご相談の裏側には、こうした “スマホでの読みづらさ・使いづらさ” が原因になっていることも少なくありません。
■ 写真を「仮」で用意したまま、差し替えていない
開業準備中はとにかくお忙しく、
• 「写真は後から差し替えればいいか」
• 「ひとまずイメージ写真で載せておこう」
といった形でスタートされる医院様も多くいらっしゃいます。
ところが、開業後は診療が本格化し、写真撮影や差し替えが後回しになってしまい、
• 実際の院内の雰囲気が伝わらない
• 先生やスタッフの人柄が伝わりにくい
• 来院してみると、ホームページの印象と実際の医院が少し違う
といった“ズレ”を生んでしまうことがあります。
写真は、ホームページの印象を大きく左右する、とても大事な要素です。
とくにクリニックの場合は、
• 清潔感や安心感
• 先生・スタッフの表情や人柄
• 待合室や診療室の雰囲気
といった「言葉だけでは伝わりにくい部分」を、写真が担っています。
■ ルーペデザインが「撮影のあとに本サイトを作る」理由
私たちルーペデザインでは、できるだけ「実際の写真が撮れる状態になってから、本番のホームページを作る」 というスタンスをとっています。
開院前の段階では、
• 開院日や場所、診療科目などをお知らせする
• 内覧会や見学会の情報を告知する
といった目的に絞った、オープン告知用の仮サイト(1ページの簡易サイト) を先に用意し、院内の撮影ができるタイミングになってから、改めて本格的なホームページを制作していく流れが多いです。
理由はシンプルで、これから何年も使っていく“顔”となるホームページだからこそ、「とりあえず急いで作る」のではなく、「しっかりと作る」ことを大事にしたいと考えているからです。
もちろん、開院時のスタートダッシュも大切ですが、数年単位で見たときの「医院のブランド」や「患者様からの信頼感」 を考えると、仮の写真のまま走り出してしまうよりも、
1. まずは最低限の情報を伝える仮サイトで告知
2. 撮影ができる環境が整ってから、本サイトを丁寧に制作
という二段構えの方が、結果として「後悔の少ないホームページ」になりやすいと感じています。
■ 誰に相談すればいいか分からない状態になっていた
意外と多いのが、次のようなお悩みです。
• 制作会社と連絡が取れなくなってしまった
• 管理画面のログイン情報が分からない
• 更新の仕方が分からない
• 不具合が起きても、どこに相談すればよいか分からない
開業時は「とにかく準備を間に合わせること」に意識が向きがちですが、同じくらい大切なのが、「開業後、誰に相談できる状態か」 という視点です。
この部分を曖昧にしたままスタートしてしまうと、
• 直したい箇所があっても手が出せない
• セキュリティや表示不具合などのリスクに気付きにくい
といった問題につながりやすくなります。
■ 開業時こそ「少し先」を見据えることが大切
開業時のホームページは、「今の姿」だけでなく、
• 数年後の診療体制
• スタッフ構成の変化
• 患者層の変化(年齢層・来院理由など)
• 専門外来の開設や増設・拡張の可能性
といった “少し先の未来” も見据えて設計しておくことで、後悔の少ない運用につながります。
開業はゴールではなくスタートです。
ホームページも同じく、「作って終わり」ではなく 「一緒に成長していくもの」 と捉えていただけると、後々の負担や「やり直したい」という後悔を、大きく減らすことができるはずです。