「なぜ」と思うことは1日に何回ありますか。
皆さんがまだ幼かった頃、親や先生に毎日何回も「なんで、なんで」としつこいぐらいに言っていませんでしたか。私はそこまでとは言いませんが、大人になった現在でも、毎日が「なぜ」の連続です。

ホームページのデザインや名刺のデザインなど、デザインをしていると「なぜ」が付きまとってきます。「なぜ、この色を使うのか」「なぜ、ここに写真を配置するのか」など。それらのたくさんの「なぜ」を一つ一つ、整理をしながら解決していきます。

ではなぜそのような事をするのか。それは「デザイン＝意味」だからです。

ホームページを作りたいと思われた時に、そこには色々な思いや意味がありますよね。その思いや意味を汲み取って形にしていくのがデザイナーの仕事ではあるのですが、しかしその思いや意味をしっかりと理解していないと形にはできません。

制作会社に依頼して、よくわからない物が上がってきて、がっかりされたご経験はありませんか。なぜそのような事が起こってしまうのか、それは思いを理解せず、さらには「なぜ」と考える事なく無意識に制作されたものだからです。

デザイナーと呼ばれる人たちは「センス」だけで制作していると思われがちですが、実は良いデザイナーであればあるほど、意味を深く考え、意味を深く考える為に必要なたくさんの知識の得る努力をしています。たくさんの本を読み、たくさんの物に触れ、たくさんの人たちと交流をする。これらの事は一見デザインとは無関係な事に思えますが、なぜこのような事をするのか。それは知識がセンスとなるからです。

アイデアは「ゼロ」から生まれるのではなく、たくさんの知識と知識が重なり合って初めて「センス」となる。その新たな「センス」を身につける為の行為が、「なぜ」と思うことなんです。